2010-06-18

競争と公平感―市場経済の本当のメリット

数式の羅列された経済学の本ではなく、雑学書に近いイメージ。凄い読みやすい。随所に「誰かに教えたくなる雑学」的ネタがちりばめられていて飽きない。

比較的最近の本なので現在進行系の現政権の話も出てくる。2010年7月の参院選に向けて各政党の公約をチェックする際に役に立つ即効性もあると思う。

この本に出てくる様々「不公平感」の原因や、健全な競争の為に何が必要か、何に問題があるので何処をどう直すべきかという話は、公約をチェックする上で「なんとなく嫌い」「キナ臭い」といった感情論以上の根拠を持つ知識やそのきっかけを与えてくれると思う。

自分たちが救われるべき弱者だと思っている人が、実は自分たちを苦しめる要求を自らしていたりするので、言われるままに扇動されるより、一度きちんと考えて見たい。

マスゴミなどと揶揄しつつもマスコミしか情報源が無かったり、選挙カーや街頭演説などうるさいだけで役に立たないと言いつつ、それ以上の情報源無しに選挙に行ったり、選挙に行かないことがどういう結果を招くのか考えずに参政権を放棄していたり。

選挙を目前に控える今こそこの本を読むべきタイミングだと思った。

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