2010-08-26

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎 夏海)

軽い気持ちで読み始めたら、存外重い話でした。

「マネジメント」のエッセンシャルのエッセンシャルなので、当然この本だけでは「マネジメント」のさわりだけですが、それでも色々な示唆は与えてくれます。

ただ、ストーリーの最後の展開は、ドラッカーを信望しつつも、作者なりのマネジメントの限界に対する疑問を投げかけているようにも見えます。

2010-08-05

「ストック経済を考える」(野口 悠紀雄)

時間つぶしに入った図書館で偶然見かけた本。が先日の資産課税に関する書籍でした。

正直、内容がわかり易いだけに、20年も前に既に問題提起されていたという事実と、にも関わらず20年前の懸念がほとんどそのまま実現してしまった現状が実に残念でしょうがない。

政治的な理由で実現しないのか、させる気の人がいないのか、気づいてる人が少ないのか。正直こんな残念な状況が長期間放置されているなら、無理に変えようとするより、今楽に得な方向に流れた方が良いと考えてしまってもしょうがない。

最終章のケインズの話を見ると、今問題にされている格差の話など、20年前どころか100年前から在ったという事実に目眩すらします。